<< 完走報告(こはぎ) | main | 2013/11/27 >>

題詠blog2013 投稿100首

新しいケースに変えたあのひとの言葉ばかりが残るiPhone/001:新
甘いものばかり欲しがるスカートのひだにいくつも恋を忍ばせ/002:甘
各々の責任で間違いのない冬休みをとその口が言う/003:各
やがてくる眩しいさよならに備えるための予鈴が今鳴りました/004:やがて
叫んでもいいですか屋上なんてそのためだけにあると習った/005:叫
颯爽と定期券かざし群衆に溶ける わたしはおとなになった/006:券
校門を出て別々の道をゆく恋人と呼べない七ヶ月/007:別
瞬きできみを切り取り保存する蓄熱作業に励む窓際/008:瞬
テーブルの下にひざひざひざ並べ戦場と化す二月の教室/009:テーブル
芸術を鑑賞するかの眼差しで見つめる今日から半袖のきみ/010:賞

学習をしているようでしてなくてまた似たような恋ばかり踏む/011:習
違いならわずかしかない同じ制服であの人に恋をしている/012:わずか
極端な解釈ばかり塗り重ね粘土細工のわたしはできる/013:極
またやってくるね友達契約の更新に悩まされる四月/014:更
膨らんで溢れるものを溜息として吐く春と呼ばれてはいる/015:吐
手仕事を理由にずっと揺蕩っていたい教室はオレンジの海/016:仕事
彼だとか元彼だとか脳みそに微かに触れて消えゆく会話/017:彼
真夜中を過ぎても果ては見えなくて闘うように飛び交うメール/018:闘
制服を同じ形で着崩してひとりで立ってられない僕ら/019:同じ
嘆くなら飛び立てばいい灰桃の春を切り裂き自転車を漕ぐ/020:嘆

さみしいと言えない代わりにさむいって言うね嘘しかない仲だから/021:仲
触れられたところから崩れてしまう西洋梨としていま眠る/022:梨
知らぬ間に不思議なふたりになっている呼び名も持たず夕暮れをゆく/023:不思議
神妙な面持ちですねあと少し待てば赦すと思ってますね/024:妙
この春は壊滅的な空模様わたしの脳内だけが雨です/025:滅
人生を賭けるくらいの意気込みで前髪を切る新学期前/026:期
コメントをひたすら待って夜更け頃もっとひとりになったと気づく/027:コメント
幾つかのイミテーションの友情を飾って笑う教室の隅/028:幾
喧騒に眠る校舎を逃げてゆく八月蝉にも知られないキス/029:逃
財産かのようにずっとともだちと期間限定のひとたちの顔/030:財

校庭のはずれに秘密の場所があるそのためだけに学校へ行く/031:はずれ
立ち位置を変えてみたくて校舎から猛禽類のような逃亡/032:猛
夏、夏とうるさい窓辺 変われないまま髪だけが僅かに伸びた/033:夏
勢力は7対3だ 夏休み明けのクラスに揺れる茶と黒/034:勢
ありふれた後悔でした半年の恋が無言で散った屋上/035:後悔
少なからず嫌いなところもあったはず 夕暮れあいつを亡き者にする/036:少
何もかも恨みたくない あの人の好きなものから嫌いになろう/037:恨
なにひとつ思考しないでイエスって言えば仲間になれる人たち/038:イエス
やわらかな銃を打ち合う春の日のどこまでも退屈な教室/039:銃
さっきから誇らしげに話してるけどあなた自身の話をしてよ/040:誇

カステラが特別じゃなくなったあの日からゆるりと死へ向かう日々/041:カステラ
若者と言われて痒くなってくる心臓に毛はまだ生えてない/042:若
昼休み終わり間際の5分間 習慣みたいに空を見る とぶ /043:慣
日本語を毎日勉強していても言えない想いばかり零れる/044:日本
沈黙がただこわかった何ひとつ生み出さないで喋り続ける/045:喋
教室に並ぶ机の間隔は本音と嘘をうまく隔てる/046:間
このまま手繋いでいこう簡単にちぎられてゆく僕たちだから/047:繋
アルプスの小槍の先で踊るよう青春なんて友情なんて/048:アルプス
最近の若者だとかに括られてひとり異質な気ばかりしてる/049:括
お互いに手を離したのどちらかのせいではないということにして/050:互

一般的らしき思考を寄せ集め形骸化した教室にする/051:般
あの人の恋人であるきみが好きダブルスタンダードに溺れてる/052:ダブル
粘性の高い恋です 抗えぬつよさ手首に享受している/053:受
部活後にコロッケを買うきみを待つ商店街に夕暮れは降る/054:商
駄目だって言うからこだわりなんかないスカート丈を5cm上げる/055:駄目
善行を強いられている美化作業時間 本質なんて見えない/056:善
衰弱を試みるため受信簿の下からきみを掘り出してみる/057:衰
いつだって優秀良の良の位置 とくべつなものになんてなれない/058:秀
永遠は存在しないと知ったからちゃんとさよならしなくてもいい/059:永遠
倫理って何だろうとかさっきからスカートの裾もてあそぶ君/060:何

ダッシュして蛇口の下に頭ごと突っ込む獣ならんで5匹/061:獣
氏名欄空白のまま飛ばそうか進路希望は青空のさき/062:氏
顔見知り以上友達以下そんな関係ばかり繋ぐ教室/063:以上
これ以上執行猶予は要りません処刑を待つばかりの電話口/064:刑
投球が逸れてばかりでまっすぐにあなたに好きを届けられない/065:投
きれいにはなれそうもない陽の落ちた校舎の隅で重なり合えば/066:きれい
胃の奥の闇を知りつつ抱くひとのかすかにひかり集める睫毛/067:闇
「兄弟のようにだいじ」と撫でられて先輩の手は嘘ばかりつく/068:兄弟
視聴覚教室なんて君を視て聴いて覚えるためにある部屋/069:視
デザートの柿を頬張る屋上はひとりランチにやさしい甘さ/070:柿

忘れるの得意なんだと君は言うまだあの子しか見えない目して/071:得意
予想外すぎるやさしさに浸されてどうやら恋があげる産声/072:産
歴史的視点で見れば交わっているね平行線な僕らも/073:史
心臓がワルツのテンポで走り出すあなたに恋が聞こえてしまう/074:ワルツ
善良な生徒のふりでいてあげる半年先の君をくれたら/075:良
納得のいかない言葉ばかり飲む思春期なんて呼ばれる僕ら/076:納
うっすらと色づく頬は夕焼けのせいだと思う ふたりでいても/077:うっすら
放課後の教室きみは魔術師で僕ごと世界を染めてしまった/078:師
関係は悪化の一途 恋にしかできない人と保つ友情/079:悪
ただ一度きりの過ちを補修するあなたの彼を名前で呼んで/080:修

自分にはなりきれなくて今日もまた誰かを演じ始める朝だ/081:自分
柔らかでいたいと思う骨ばった指に色づく瞬間のため/082:柔
霞だけ食べて生きたい現実が胃もたればかり起こす日々にて/083:霞
左手がぎこちなく髪を撫でるから右手を拒絶できないでいる/084:左
唐突に歯並びなんて気になって君の前では笑えなくなる/085:歯
ぼんやりと校庭を見るこんなにも小さな範囲で生きる僕らは/086:ぼんやり
切り餅のように正しく揃えられ社会へ出荷されるシステム/087:餅
弱さなら見せないけれどとりあえず親友と呼ぶ人といる日々/088:弱
一心に追いかけるだけの日々を経て気付けば出口のない恋でした/089:出口
きみの唯一人のひとになりたいと思わない 思わないようにする/090:唯

放課後の校庭で見上げた鯨いまなら雨を降らせてもいい/091:鯨
結局のところハグとかキスだとかそんなものだけほしい関係/092:局
あのピンク色したドアが欲しいです昼休みキスだけして帰る/093:ドア
群衆の一部分として歩く街こんなふたりはありふれている/094:衆
例題の3が解けない。1:好きと言う、2:キスする…次を教えて/095:例
こんなにもずっとくっついていたいのは季節のせいだ(冷たい手でも)/096:季節
卒業を証明されて堂々ときみを名前で呼べる明日から/097:証
真実に変えてみたくて白濁をうちがわ深く受け止めるとき/098:濁
あかすぎる夕陽を文字に変えるとき必ずしんでしまう熱情/099:文
なにひとつ禁止されずに制服はステージパスだ飛び立つための/100:止
| 題詠blog2013 | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

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