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題詠blog2014:五首選会参加

Twitterでもお世話になっている中村成志さんの「五首選会」に初めて参加させていただきます。
今回の題詠blog2014は裏テーマが「大人短歌」だったのでなんだか参加するのも申し訳ない気分ですが、よろしくお願いいたします。

★自選 「あまのじゃく」五首
003:育/「会いたい」の欠片を高く積み上げて超えないための壁を育てる
025:がっかり/がっかりねそんなに好きと言うなんてこんなに深く愛するなんて
047:持/あなたには見せない顔も持っていて「全部好きだ」と言われてしまう
087:故意/故意じゃないことにしておく絶妙なタイミングで押す通話ボタンは
099:観/なんにでもおしまいはあるジンクスは知っててきみと乗る観覧車
……素直じゃない歌五首を集めてみました。

★題詠blog2014 投稿歌100首 はこちらです↓
http://kohagi-orz.jugem.jp/?eid=1619
よろしくお願いいたします!ヽ(*´∇`)ノ
| 題詠blog2014 | 17:59 | comments(8) | trackbacks(0) |

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| - | 17:59 | - | - |
Comment
はじめまして。
よろしくお願いいたします。

かなり最初の時期に読ませていただいたのに、大人の恋の歌を前におろおろしているうちに締切当日になってしまいました。
どの歌も痛く、それも心に突き刺さる痛みだったり、うずくような鈍い痛みだったりしましたが、痛い中にある冷静な目が印象的な5首を選ばせていただきました。

003:育/「会いたい」の欠片を高く積み上げて超えないための壁を育てる
067:手帳/きみといた唯一の証としての手帳に散らばる無意味なマーク
076:ほのか/甘すぎる水にほのかに色めいて帰るところを忘れたほたる
099:観/なんにでもおしまいはあるジンクスは知っててきみと乗る観覧車
100:最後/おそらくはこれが最後とわからずに離れるいつかがまた来るでしょう

「003:育」は、なんてつらいものを育てているんだと思いつつも、「会いたい」の欠片を積み上げると壁になるという発想に惹かれました。
つらい中にも自身を客観視する乾いた視線を感じます。

「067:手帳」は、証拠を残さないことが日課となっている関係の一端を見たようで、せつなくなった一首です。
また同時に、「散らばる」ほどあることにも気づかされ、ますますせつない気持ちになるのでした。

「076:ほのか」は「ほたる」が登場することによって、連作中の痛みが一瞬ふわりと浮いたように感じられた一首でした。
その幻想的な感じは、何も解決していないのに、読み手としては救いでもありました。

「099:観」は「100:最後」とセットで読んでしまったのですが、観覧車にそういうジンクスがあること、でも乗ってしまうこと、最後と分からずに離れる時が来てしまうこと、などが胸に押し寄せ、とてもせつない気持ちになりました。
特に「100:最後」が一番好きです。
「これが最後とわからずに離れるいつか」というのが、残酷で、でも現実で、そういう痛みを覚悟していることが痛々しく、でも越えていければいいななど余計なことまでいろいろ考えました。
素敵な歌をありがとうございました。

この他にもいろんな歌が印象に残り、あらためて短歌ってすごいなと思いました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2014/12/15 5:38 PM, from 三船真智子
005:返事/だいすきにだいすきと返事することがいつ頃からか終わりの合図
031:栗/手始めに大きな栗の木の下であの日を超えるキスをしましょう
036:ふわり/そのためのスカートのなかに舞い込んだてのひらふわり一筋の熱
058:惨/惨敗は確定している立ち位置でひと時きみを慰める役
079:絶対/絶対に叶わないから言えること「ずっと一緒にいたい」「いたいね」

こんだけ恋歌をまとめて読むと、何やら重い気分になりますね。いつも「終り」が見えている、ではどう終わるか。走る、倒れる、泣く、奪おうとしてみる。たぶん奪えるのだろうけれど、終える人なのだろう。だからこそ生まれる疾走感や激しさ、さびしさ、残酷さが味わい深いです。
「スカート」をこんなにドキリとする使い方で詠まれるとは。
2014/12/13 8:11 AM, from とみいえひろこ
≪千原こはぎさんの100首からーわんこ好み5首≫

003:育/「会いたい」の欠片を高く積み上げて超えないための壁を育てる       

012:延/延べ時間換算すれば出会いから一ヶ月にも満たない愛だ

025:がっかり/がっかりねそんなに好きと言うなんてこんなに深く愛するなんて

043:ヤフー/現世にてきみといられる方法を途方に暮れつつヤフーでさがす

099:観/なんにでもおしまいはあるジンクスは知っててきみと乗る観覧車


テーマを決めずに直感で選ぼうと思ったのですが……
どれもとっても切なくて、でも大胆で、こはぎさんワールド炸裂でした。

こはぎさんのお歌はかなり読ませてもらっているのですが、
場面の設定のうつくしさと感情のぶつけ方が、お姉さんはうらやましくて仕方がない!
お姉さんのかたくなってる脳みそにすりこんでリハビリさせてもらわなきゃ、です。

五首選、最終候補には007:快、017:サービス、033:連絡、035:因、089:煽……なども残っていました。
しかし、このあふれる愛がうらやましい!

あっ、今、気づきました……こはぎさんの自選とかぶってますね……あまのじゃく!
そうかぁ、私のあまのじゃくが選んだのねぇ。
2014/12/09 10:24 PM, from ワンコ山田
はじめまして。よろしくお願いします。
濃厚な不倫100首(え^^;)にあてられながら選びました。


006:員/ほっぺたの筋肉を総動員しホームに消えるきみを見送る

ううむ、作り笑いというわけね。「きみ」が消えたあとの、筋肉が弛緩した顔を想像すると寒い。
最初、愛が冷めかけているのかと思ったが、全体が不倫連作のようなので、愛想よくしてはいるが、一人残される惨めさを必死に押し隠している、そのための「総動員」なのだろう。

021:折/心ごと置き去りにする使用済みタオルをふたつ折りたたむ部屋

「心ごと置き去りにする」という関係が痛々しい。普通の恋人なら、ラブホで愛を交わそうと別々に帰ることになろうと、そんなことにはならない。
「置き去りにする」のは相手の男で、主体は自分が「使用済みタオル」と大差ないような惨めさと虚しさを感じているのだろう。

047:持/あなたには見せない顔も持っていて「全部好きだ」と言われてしまう

連作でなければ、男ってほんとバカ、的ないわゆる小悪魔的女性と読める歌だが、この連作の中では、恨み節になる。男ってほんとバカ、なのは変わらないけど、そのベクトルが違う。嫉妬、恨みつらみ、嘆き、諦め、そういう、「あなた」がいない時のあたしの顔なんて知らないくせに、という恨み節。

048:センター/好きになるものをいつでもセンターに置くから壊れてしまう日常

どっぷり恋愛中(しかも不倫)なら、そうなりますわな。
片手間に恋愛できるなら、あるいは自分の日常の方を優先するなら、そもそも不倫なんてしない。好きになっちゃったからしょうがないじゃない、てなことを言うと「だから女は」と男はバカにするが、責任とってくれない奴ほどその度合が強い気がする。
しかも、どれだけバカかは当の女本人が嫌というほど分かっていることも、そういう男は分かっていないのだ。
(だんだん恨み節がうつってきた……^^;

099:観/なんにでもおしまいはあるジンクスは知っててきみと乗る観覧車

ようやく精算する気になったんだな。
ジンクスを「きみ」も知っていて、主体の気持ちを思いやってくれる別れになればいいんだけど。


こうしてみると、主体がいっときでも幸せを感じている歌をひとつも選ばなかった^^;
枯れすすきもいいとこの、ひねた読者と思ってご容赦のほど。m(_ _)m
2014/12/06 6:59 PM, from お気楽堂
012:延
延べ時間換算すれば出会いから一ヶ月にも満たない愛だ

それもあれもきっとたぶん。「愛だ」と


017:サービス
抱擁とキスと今ならサービスでこころもついてきますがいかが

それもあ…いではなくてプレイ的な。「サービスでこころも」に処女性。うかつに触れてはいけないものを感じる。


094:雇
報酬は甘いことばで構わない雇いませんか二人目として

だからそんなことを言われたってあなたにふれることはできない。大人をからかうもんじゃありませんという言葉がのどまで。


047:持
あなたには見せない顔も持っていて「全部好きだ」と言われてしまう

「オレ、○○さんの△△が好きなんだよね」
「いや俺は○○さんが好きだ。○○さんの全部」

「君のすべてを」なんて言葉を吐かれた日には。


037:宴
からあげと缶ビールだけ見慣れない部屋で前戯としての小宴

「からあげと缶ビールだけ」「見慣れない部屋」。しずかに蓄えられる熱。メインイベントを控えて下地をつくる意味合いの。
さらりと述べる「前戯としての」。
ふれ合うのは缶と缶だけ。汗をかいているのも。
ある意味これはこれで安心。


『こはぎさん、はじめまして。五首選させていただきました。◎は37番・宴歌。○は12番・延歌。
「前戯としての小宴」がいいですね。何かの折りにふっと口をついて出てきそうです。統一テーマで詠まれている百首から五首抽出し、木を見て森を見ず的コメントですがご容赦の程を…。』
2014/12/06 8:06 AM, from 東馬 想
〔切ない歌五首選〕
006:員/ほっぺたの筋肉を総動員しホームに消えるきみを見送る

011:錆/錆びてゆくこころもあると知っていてあなたは甘い雨を降らせる

047:持/あなたには見せない顔も持っていて「全部好きだ」と言われてしまう

057:県/県道を避けて車を走らせてかならず終わる恋だと思う

099:観/なんにでもおしまいはあるジンクスは知っててきみと乗る観覧車

こはぎさんの真骨頂。訳ありな二人の関係が見える一大連作となっていて、全ての歌が甘く切なく痛いのですが、特に切なさを感じる五首を選びました。
2014/12/05 11:13 PM, from 泳二
こんばんは。よろしくお願いします。
こはぎさんの100首の中から、私が選んだ5首は以下のとおりです。

017:サービス/抱擁とキスと今ならサービスでこころもついてきますがいかが

032:叩/初めてのシャワーに背骨を叩かれて待つ人の腕の温度を思う

033:連絡/この恋が終わらないのは連絡のこない土日が引き剥がすから

047:持/あなたには見せない顔も持っていて「全部好きだ」と言われてしまう

072:銘/出張のたびに銘菓を買う人と小さな部屋で分け合う甘さ

 *

土日には連絡のこない人、そして、土日以外に会うときは、小さな部屋で2時間しか一緒にいられない人、そういう恋人との関係を詠んだ連作的な100首なのかなと思いました。そのように読むと、「033:連絡」の歌は、作中主体と「あなた」との関係(=会いたいときに会える恋人同士ではない)をほどよい位置で明らかにする意味も持っていますね。

いちばん好きだったのは「032:叩」の歌。「初めてのシャワーに背骨を叩かれて」という上の句が素敵です。「素肌」とか「胸」とかじゃなくて「背骨」。すごくいいです。

「072:銘」は、こういう題だから出てきた歌なのかなとは思いますが、「あなた」が「出張のたびに銘菓を買う人」だと判明し、「あなた」がにわかに具体性を持って感じられました。この100首を連作として読むとすれば、こういう歌があと2、3首あってもよかったかもしれません(というか読み手のわがままなリクエストですが…)。
2014/12/05 12:49 AM, from 五十嵐きよみ
「料理」五首


017:サービス
抱擁とキスと今ならサービスでこころもついてきますがいかが

023:保
服薬をしているけれど愛という保険のために挿れる錠剤

030:噴
噴き上がるものをその口で抑えてよ止めてよ愛を叫んでしまう

045:桑
桑の葉をもしゃもしゃ食べてきみを待つ拒絶の繭にくるまりながら

090:布
手探りで布を引き剥がされてゆく温い果汁を分け合いながら


自選五首でもそうだったので、こはぎさんの歌も「料理」をテーマに。
……いや、言い訳をさせて下さい。これのどこが料理やねん!?という突っ込みはしばらく。
選んでいたときは、食べ物の歌がたくさんあったんですよ?
けれど、「あ、似たような主題だけどこっちの方が好きかな」とか、「美味しそうっていう意味ではこれだよね」とか、楽しんで絞っていたら―――はい、趣味が出ました。

こはぎさんの歌は、否応なく染み込んでくる陶酔感と、サンドペーパーで擦られるかのような疼痛が心地良い持ち味です。
裏テーマが「大人短歌」だったというこの百首、皆さんはどんな切り口で読まれるでしょうか?
2014/12/02 7:58 PM, from 中村成志









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