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題詠blog2015:五首選会参加(千原こはぎ)

Twitterでもお世話になっている中村成志さんの「五首選会」に今年も参加させていただきます。
よろしくお願いいたします!

今回の題詠blog2015の個人的な裏テーマは「痛」。
どこかに痛みのある歌を100首詠みました。

それではとりあえずの自選五首です。
今回読み返して気付いたのですが、「食べ物が含まれる歌」が100首中たった5首。
めちゃくちゃ少ない。なぜだろう、と不思議に思ったので取り上げてみました。

008:ジャム/あぁいなくなるってこういうことなのかこんなにジャムの蓋が開かない
010:玉/選ばれる準備はいつでもできている玉子焼きなら焦がさず焼ける
071:粉/粉末のココアにまみれ切り刻む届かなかったチョコも言葉も
082:佳/佳き日です いちごを落とし傘はなく彼女ができたと知っただけの日
088:炭/空色の炭酸水を飲み干せばもう過去になる体内の熱

「痛」がテーマだったとはいえ、身近な題材なんだからもう少しあってもいいと思うのになぁ…

皆さんにはどんな5首を選んでいただけるか大変楽しみです!

★題詠blog2015 投稿歌100首 は【こちら】です。
よろしくお願いいたします!ヽ(*´∇`)ノ




★「五首選会」とは…(中村さんのblogより引用)簡単な説明を…( ´ω`)φ≡φ

「題詠100首2015」参加者が投稿した短歌の中から、5首を選ぶ会です。
完走者(100首詠んだ方)でなくても大丈夫。「選」のみの参加も、大歓迎です。
選の基準は、なんでも可とします。「いいと思った歌」はもちろんのこと、「おいしそうな歌5首」「哀しい歌」「意味はわからないけどグッとくる歌」等々、さまざまな「選」をお願いします。

【参加資格】 
・「題詠100首2015」参加者(完走者でなくても、可。)
・他の参加者の歌を選ぶ、「選」のみの参加も可。
・「題詠」に参加していない人も、選のみでの参加は可。
【投稿期間】 12月1日(火)〜12月12日(土)

「題詠100首2015」で投稿された歌の中から五首を選んで、コメント欄に記入してください。
その際、できれば鑑賞についてのコメントもお書きください。(全体についてでも、個々の歌についてでも可。)

参考までに、去年のわたしの五首選会へいただいたコメントは【こちら】

| 題詠blog2015 | 11:15 | comments(10) | trackbacks(0) |

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| - | 11:15 | - | - |
Comment
五首選会、お疲れ様でした(^^♪

「かわいい」はいくつになってもうれしいわ〜(´艸`*)
ありがとうございました。

来年もご一緒できるといいですね。
ぎりぎりにならないようにがんばります!(^^)!
2015/12/21 5:50 PM, from わんこ山田
千原こはぎさんへ
「油断ならない」!
そう言われると、なんだかとても嬉しく思えてしまう私は変でしょうか?
三行分かち書きは、リズムを確かめるための実験だったのですが、想像以上に違う筋肉を使う感覚でした。
こんな風に視点を変えるのも、たまには大切なのかもしれないですね。
まあ、結局は短歌なんですが。
ありがとうございました。
2015/12/20 8:27 AM, from 中村成志
006:婦/まどろみにあの日の不安を払うため婦人体温計を咥える
019:靴/靴紐を結び直すため立ち止まるけして歩けなくなったんじゃない
027:ダウン/じゃあねってさいごの声も届かないダウンコートに埋もれた耳に
074:唾/唾液すら愛おしいほど遺伝子を渇望してる仄暗い舌
086:珠/気付かない真珠くらいの純粋を胸に育てて横顔を追う

ブログでははじめまして、きむろみです。五首選ばせて頂きました。最近読んだ相聞歌「Real」は全体に甘く洗練された感がありましたが、題詠は暮らしに近くアイテムもなじみ深い、熱の伝わりやすいものが多かったです。その歌のなかでも印象深い佇まいの五首です。
こはぎさんの歌はたとえば074だと「舌」に読者の視線をクローズアップして向け、読者が気を取られている隙に背景を丁寧に心象へ放り込む。ハタと気づけば歌の世界で周りを取り囲んでいる……という三弾仕立ての巧みさがあります。うまくお伝えできてるか不安ですが、五首選の最終日のこの時間帯にコメントとなりまして申し訳ないです。

堪能させていただきました、ありがとうございました。
2015/12/19 11:38 PM, from きむろみ
物証は何もないけどどう見ても春は来てるし愛されてるし


物証無きことが逆にたしかな証であると思えるし、何もないことがナイナイナイ恋じゃナイとも言えるし。


ただ笑い泣いて退屈して日々を手の届く距離であれと願う


しのぎをけずる日々是好日。


バス停に春は舞い込みうつむいた頬に貼りつく淡い後悔


読みすすむにつれて失なわれる明度。「淡い」で持ち直すも後悔の体言(体現)。


ちっぽけな心の澱を溶かしてもいいかこんなに真っ青な空


魔王寝ころぶ草原におおいかぶさる空の青。
大海に墨汁の一滴。


選ばれる準備はいつでもできている玉子焼きなら焦がさず焼ける


新婚ホヤホヤの上司が奥さまからの電話に「うん、おいしかったよ玉子焼きとか…」
なんて甘い会話を昼休みにしていたことを思い出す。目玉焼きなら鼻で笑ってやるところ。
「ふたりのために世界はあるの」
どうぞお幸せに。



こんばんは。百首読ませていただきました。ありがとうございます。
2015/12/19 10:24 PM, from 東馬想
はじめまして。しま・しましまです。
水分を感じる歌を五首選びました。

006:婦 まどろみにあの日の不安を払うため婦人体温計を咥える
口中の湿り気が感じられて「不安」がリアルに迫ってくるようでした。

036:バス/バス停に春は舞い込みうつむいた頬に貼りつく淡い後悔
「頬に貼りつく」のは、やや上気した頬と桜の花びらのお互いの湿りからではないかと思ったりしました。

047:四国/四国まで行こうと言ったあの春を抱いてひとりで渡る島々
瀬戸内海を渡る潮風

066:缶/缶詰で指先を切るほとばしる赤はこんなに生きろと踊る
「ほとばしる赤」の鮮やかさ

088:炭/空色の炭酸水を飲み干せばもう過去になる体内の熱
「炭酸水」で飛ばした「体内の熱」。「体内の熱」の方の水分が魅力的でした。
2015/12/18 12:40 PM, from しま・しましま
『わんこ好み五首ーあああぁこれは痛い』

008:ジャム/あぁいなくなるってこういうことなのかこんなにジャムの蓋が開かない
012:おろか/おろかしいことですひと目顔を見るためだけにする四時間の旅
013:刊/新刊が出るたび疼く傷跡のあなたが好きな作家は嫌い
037:療/荒療治でも効くのです思い出の曲に刺されて夜のドライブ
082:佳/佳き日です いちごを落とし傘はなく彼女ができたと知っただけの日


裏テーマが「痛」とのこと。
とっても美味しい100の痛みをごちそうさまでした。

こはぎさんの描く女性はエレガントをふんわりまとい、笑顔に愁いをふくんだ女性なのですが
自分から逢いに行く、車を飛ばす、偽物は切る書類を用意する……強さを持っている。
その強さの分痛みも強く感じるのでしょうね。
恋愛で傷つくのを怖がっていては恋はできない、その痛みをエネルギーにイイ女の階段をのぼっていくこはぎさんが見えますわ。
2015/12/17 4:47 PM, from わんこ山田
008:ジャム/あぁいなくなるってこういうことなのかこんなにジャムの蓋が開かない

013:刊/新刊が出るたび疼く傷跡のあなたが好きな作家は嫌い

032:昏/いますごくすごくさみしい黄昏のせいであなたのせいではなくて

039:せっかく/せっかくのお昼休みが消えてゆく沈黙だけが這う通話口

083:憎/憎しみのひとつひとつを羽にして手放していく晴れた屋上


いずれも恋愛の歌として読みました。
恋人と別れて間もない時期の、まだ揺れている感情とか、ふとしたときに感じる淋しさとか、そんなものを思い起こしながら味わいました。

特に好きだったのは「013:刊」の歌。
今年の題詠で、私は本を材に100首を詠んだのですが、
「恋人に影響を受けて読むようになった作家の作品」という視点の歌はなかったので、
しまった、そういう歌も詠めばよかったなと思いました。

2015/12/16 10:50 PM, from 五十嵐きよみ
5首選「ひとり」です

041:扇/あああああ頬をつたわるかなしみをさぁ吹き飛ばせ扇風機強

045:売/誰ひとり売れ残らない偶数の教室ひとりで食べるあんぱん

052:サイト/認証を拒否されている愛されているものだけがひらけるサイト

065:スロー/ほっとけばいつかは離れてゆくでしょう未読のままのスローな別れ

069:銅/銅貨まで割り勘で出るラブホテルきっちり生きているはずだった

はじめまして、いまだなつきと申します。
「独り」であることへのかなしみや強さ(強がりや希望)の歌に惹かれ5首選ばせていただきました。
千原こはぎさんの歌は、痛みがただ痛いのではなく広がりを感じさせる情景がありありと浮かんでくるものが多く、どきどきしながら読ませていただきました。ありがとうございました。
2015/12/10 9:36 AM, from いまだなつき
「食」五首


006:婦/まどろみにあの日の不安を払うため婦人体温計を咥える

015:衛/ふうわりと春の空気は甘すぎて泣かないための自衛のマスク

064:裕/余裕すら忘れてしまう不自由な僕らは会えば奪い尽くして

074:唾/唾液すら愛おしいほど遺伝子を渇望してる仄暗い舌

099:聴 /聴くたびに深く心に突き刺さる痛みもあまい無防備な声


他の方に対してと同じように、「食」についての歌を選ぼうと思っていたのですが、千原こはぎさんご自身に先を越されてしまいました。
悔しいので、自選の五首を除いた中から、改めて「食」を感じさせる歌を。
体温、空気、遺伝子、声。
これのどこが食べ物だ、と言う人は、たぶんいないでしょう。
どれも人間が自分を維持するためには、必要不可欠な栄養素。
特に三首目、「互い」は食らいつくしてもまだ足りません。
2015/12/03 9:18 PM, from 中村成志
五首選びました。

024:真/ちっぽけな心の澱を溶かしてもいいかこんなに真っ青な空
037:療/荒療治でも効くのです思い出の曲に刺されて夜のドライブ
041:扇/あああああ頬をつたわるかなしみをさぁ吹き飛ばせ扇風機強
078:ソース/思いつく限りのifを書き足したソースコードで挑む告白
088:炭/空色の炭酸水を飲み干せばもう過去になる体内の熱

こはぎさんの裏テーマ「痛」。その中でも希望があるようなものを選んでみました。
いや〜、選ぶの大変でした。全部好きな歌ばかり。
ほぅ。こういう風に作ればいいんだ!っていうヒントがたくさん。
私が詠いたいことのお手本がすべてここに凝縮してる感じです。

どのお歌も、行動と映像が手に取るように感じられ、まるでそこに自分がいるかのような錯覚をしてしまいます。
これぞこはぎマジック。

どれも好きなのですが、昔プログラミングしてたときの記憶を呼び起こしてくれた「ソース」のお歌。
(゚д゚)(。_。)ウンウンわかるわかる。if文いっぱい書いてeven ifとかelseとか場合分けしちゃいました(笑)。

遅ればせながら完走おめでとうございます。
2015/12/03 11:55 AM, from 知己凛









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