2010.07.31 Saturday
20100730
0215: 待ちわびて他のすべてが霞みゆく「会えるかも」とはもう言わないで
0214: 吾の名をぽつり呟く君の声 じわりと耳の痺れる夜更け
0213: ごめんねと謝る君に涙雲 早く照らして虹を架けてよ
0212: 「来週はきっと会える」と何度目の期待をさせるつもりか君は
0211: 手を繋ぎ浴衣でふたり夜祭りへ 叶わぬ夢は色鮮やかに
0210: 久々の二人はどこかぎこちなく 重なりし日を包むオブラート
0209: たくさんの糸が行き交うさなかでも浮かぶ君への赤き道標
0208: やわらかに耳を撫でていくその声に目を閉じ君の姿を見てた
0207: 待ち続け待ち続けもうふたつきも君の心を探し彷徨う
0206: 久々に君の声聴き充電が完了しました さぁこい日常!
0205: 自転車で君と二人乗り「後ろからぎゅってしていい?」「殺し文句だね」
0204: 夢ならば構わないねと唇で吾に紅き花残し去る君
0203: 絡みゆく糸手繰り寄せ君を抱き離さないよと囁いてみる
0202: 一瞬で居場所見失う サヨナラと君に告げられしこのパーキング
0201: 絡みゆく想いの糸は複雑に 願いはひとつ「君に繋がれ」
0200: 切なさを嘆く吾に友沈黙のあと「俺のこと好きになろうよ」
-----------------------------------------------------------
返歌な日々。触発されることはとても楽しく、そして苦しいです。
だからこそ勉強になるんだなぁ…ありがたいことだ…(-人-)
2010.07.30 Friday
20100729
0199: いつかくる「果たされる日」を待ちましょう 君の笑顔の奥の約束
0198: 「遅くなりごめん」とふいに約束を果たすサプライズ なんてズルい君
0197: 約束をしたことすらも忘れてる君の笑顔が少し憎くて
0196: うっすらと残る傷跡 君くれしものならすべて愛しく見えて
0195: 君の好きなこの声でそっと子守唄歌うからしばし爪は隠して
0194: いつだって本気と知りつつ果たされもしない約束の山に溜息
0193: カーテンで閉ざした世界の隅っこでただ君のいのち味わう真昼
0192: 引き寄せて深いキスの海 熱いハグ 瞳覗き「まだしないよ」と君
0191: 君の背の温もり じわりとハチミツのように物語優しく沁みる
0190: まわり道歩き疲れて俯いた先に見慣れた君のつまさき
0189: 臆病な猫は安息求めおり この膝貸そう触れはせぬから
0188: もう少し甘え上手な僕ならば君はまだここに居てくれたのか
0187: ひとりきり深淵に立つ君を抱く ふりほどかないで 恐れず甘えて
0186: 抱きしめて溶け合い2で割る君と僕 きっと少しだけ前向きな朝
0185: 君の街へ向かう列車と並走し今日も残され追いつけぬ吾
0184: 何も知らぬ君の唇に指先を充てて口付けをねだった僕は
0183: 白く硬い骨ばった君のあの指に口付けたくて目を閉じてみる
0182: 夏の夜の独り寝 隣に君浮かべまたすぐ消えて浮かべば消えて
0181: 言葉など無くとも想いは唇の熱に溶け出し君から吾へ
-----------------------------------------------------------
またまた返歌合戦。たくさん出来ました。
うんうん悩んでことばパズルして出来るうたもあれば、
一瞬でさらりと頭によぎってしまううたもあり。
不思議なものです…。
2010.07.28 Wednesday
20100728
0180: 久々の君のメールは晩ご飯 安堵と心配混ざる午後九時
0179: 網の海潜りさざめく彩りと共にたゆたうクーラーの部屋
0178: 塞がれた唇漏らす溜息はすべて知ってる君が憎くて
0177: まだ覚悟出来てないから沈黙をプレゼントして延ばすサヨナラ
0176: 君のため鋼の心でおりましょう 打たれ揺れても倒れぬように
0175: 君の手をじっと見つめて気付くこと同じ気持ちと告げてみようか
0174: 世の人が何を思えど君のこと欲しいと願う僕は真実
0173: 雨風に打たれて倒れぬ鋼より しなり揺られる花の強さを
0172: 私など居なくとも君の人生は素晴らしきもの君だけのもの
0171: 弱き君 吾おらずとも人生は苦しくそして愛しく廻る
0170: 「君が今居るから僕は生きている」そんな価値など吾にはなくて
0169: 今日こそは今日こそは君に会えるかと無駄な洗車を重ね待つ日々
0168: 涼やかな風 眠る吾の足を撫で 君と添い寝の夢から覚める
0167: すぐ隣君の息遣い感じつつ眠った夜がまた遠くなる
0166: 見つめ合い絡ませた指に口付けておやすみが言える君をください
-----------------------------------------------------------
またまた返歌合戦。いろいろな方への返歌でたくさん歌ができました。
返歌からまた別の歌が出来たり広がったり。Twitter短歌素晴らしい。
2010.07.28 Wednesday
20100726
0159: 悩み抜きやっと送った数文字のメールの返事を待ちて一時間
0158: 「人混みに酔うから」君の大きな手 欲しい理由はいつも後付け
0157: ただ一度「声が聴きたい」それさえも言えない天邪鬼が住む僕
0156: 炎天下自転車を漕ぐレギンスの黒き枷から透けた本能
0155: 君のこと知り過ぎていて我儘も言えず一人の部屋の夕暮れ
0154: 「忙しい?」たった一言のメールさえ出せない僕が転がっている
0153: コーヒーが私の鉄を奪い去り立ち眩む朝 響く蝉の音
0152: 手の届くところに君は見えるのに手を伸ばせない声も出せない
0151: 日常に画面向こうの現実が響いて揺れて跳ねる心音
-----------------------------------------------------------
男目線歌。