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お題:「昼のカフェ」 「手を繋ぐ」 「雲」

彼と二人、真昼のカフェで窓の外を流れてゆく雲をぼんやりと見ていた。
「…で?」
彼が問う。
「ん…どうしようか」
お互い答えは分かっていた。
けれど言い出せずにただ時間だけが過ぎてゆく。
不意に彼が私の手を握った。
…分かっている。
繋いだこの手が離れた時、私たちも終わるのだ。

(2011.07.30)
| ちいさなおはなし | 15:42 | comments(0) | trackbacks(0) |

紫陽花

お題:「夕方の神社」 「見つめ合う」 「紫陽花」

紫陽花の愛称を持つ冷淡な印象の彼女と偶然夕方の神社で鉢合わせた。
熱心に何か祈願していたようだ。
振り向きざまに目が合いしばらく動けなくなる。
黒々と濡れた綺麗な瞳。
吸い込まれそうだ。
「…聞こえた?」
「何が」
「…別に」
少し頬が紅く見えるのは、きっと夕陽のせいなのだろう。

(2011.07.27)
| ちいさなおはなし | 15:40 | comments(0) | trackbacks(0) |

決心

お題:『明け方の図書館』を舞台に『冷たい』という言葉を使ったお話

一晩中歩き続け遂に明け方には遠い図書館まで来ていた。
今日こそ流されないと決めた。
いつもどこか冷たい彼。
何度拗ねても結局最後は私が折れる。
背中越しに彼が呼ぶ。
振り向くもんか。
また呼ぶ。そして。
「おいで」
…ダメだ。
この言葉一つで私の決心はボロボロに崩されてしまうのだ。

(2011.07.26)
| ちいさなおはなし | 15:39 | comments(0) | trackbacks(0) |

20110729

1946 冷めてゆく心映して爪先は君を忘れるための水色

1945 触れた指先から脆く崩れゆく豆腐と恋をしているようだ
→お題:こはぎは『豆腐 』と『瓶 』のどちらかを題として10分以内に歌をつくりましょう。

1944 困りつつ「おいで」と手を伸ばし笑う君が欲しくて拗ねたふりする

1943 生きてゆく足音だけが耳につき向かう先などわからぬままに

1942 文庫本隠してしまえ何もかも見透かすような視線する君
→お題:こはぎは『文庫 』と『本 』の二つともを題として50分以内に歌をつくりましょう。

1941 人工の海ガラス越し眺めつつ波打つ君に触れたい衝動
→お題:こはぎは『人工 』と『ペット 』のどちらかを題として1時間と15分以内に歌をつくりましょう。
| まいにちのうたまとめ | 14:09 | comments(0) | trackbacks(0) |

20110414

1940 汗ばんでゆくてのひらとソーダ水みたいなキスをわらう青空
| まいにちのうたまとめ | 15:05 | comments(0) | trackbacks(0) |

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